立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン 立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン

みどころ検索

直坂遺跡

 直坂遺跡は、神通川が神通峡を下り富山平野に抜ける神通川右岸の舟倉段丘南端に営まれた古代の集落跡です。1972年(昭和47年)の発掘調査で、旧石器時代及び縄文時代草創期・早期・中期にわたる各時期の遺物・遺構が出土しました。旧石器時代の地層からは約2万5千から3万年程前の多数の石刃をはじめナイフ形石器(動物の皮や肉を切ったと考えられる道具)、彫器(骨や木に溝を彫るための工具)、局部磨製石斧などが出土しています。縄文時代の層からは、6棟の竪穴住居が検出されました。ここから出土した縄文中期の人面付き土器は、顔の表現が信州地域、土器本体の文様が北陸地域の特徴を持ち、両文化の融合を示しています。旧石器時代・縄文時代の生活や地域間交流の様子が分かる豊富な遺物・遺構の内容と重要性から、1981年(昭和56年)国の史跡に指定されました。直坂遺跡は、立山黒部ジオパークの文化サイトに登録されています。

  • 緯度:36.55999435851871°
  • 経度:137.21908812106847°
  • 標高:175m

関連するみどころ