立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン 立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン

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入善沖海底林

 1980年、富山県入善沖の水深約20m~40mの海底で切り株のような姿の立木が何本も立っているのが発見されました。調査の結果、海面下40mで約1万年前、海面下20mで約8千年前の森林の跡であることが判明しました。今から約7万年前から1万年前の最終氷期においては、世界中の海水面の高さが現在よりも100m以上低かったことが分かっています。最終氷期が終わり気候が暖かくなってくると、次第に海水面の高さは上昇し、日本周辺では約7千年前頃にはほぼ現在の海水面と同じ高さになりました。入善沖海底林は、この海水面上昇を証明する貴重な証拠です。入善沖の海底林がある場所は、黒部川扇状地の扇端部にあたり、地下水が海底にも湧き出しています。厚く積もった堆積物の隙間を純粋な地下水を満たすことで酸素を遮断し、細菌の繁殖や植物の分解を防ぎ、樹根が1万年もの長期間にわたり守られてきたのです。

  • 緯度:36.94781008116614°
  • 経度:137.47326595764164°
  • 標高:0m

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