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友坂の二重不整合

不整合とは地層が隆起し風化・侵食作用を受けた後に沈降、その侵食面に新しい地層が堆積した状態の地層の関係をいいます。従って不整合で接した地層の形成年代には、かなりの年代差があります。呉羽山丘陵の南側に位置する友坂の露頭の一番下の地層は、軽石質凝灰岩層です。今から約400万年前の火山活動で噴出した軽石が大量に含まれています。この地層をえぐり込んで右側の灰色で,丸くなった礫を含む呉羽火砕岩層の砂が不整合で堆積しています。これは約10~12万年前,岐阜県の焼岳が大噴火を起こした時に発生した土石流が神通川を伝って富山平野に流れ込んだ堆積物と考えられています。さらにこの上に、昔の神通川がつくった、火砕岩層より若い友坂段丘礫層がほぼ水平に堆積しています。このように友坂の露頭は、2つの不整合が見られる珍しい露頭で、加えて呉羽丘陵の成り立ちや神通川の旧流路など富山県の大地の歴史を考える上でも大変貴重であることから、富山県の天然記念物に指定されています。

  • 緯度:36.6775°
  • 経度:137.1417°
  • 標高:39m

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