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西大森の大転石

高さ7.2m、周囲32.4mの巨大な岩石を押し流す鉄炮水とはいったいどんな鉄炮水なのでしょう。1858(安政5)年4月9日に発生した飛越地震(推定M7.1)によって立山カルデラに流れ込んだ大量の土砂が常願寺川上流の真川、湯川をせき止め、大きなせき止め湖ができました。この湖は、余震により、2度にわたって決壊し、鉄砲水が下流の平野部に大きな被害をもたらしました。西大森の大転石は、4月23日の1回目の洪水で横江地先まで転がり下り、さらに6月7日2回目の洪水で旧大森村まで移動しました。このとき、この巨石によって濁流の向きが西に変わり、西大森より下流右岸側の被害を少なくしたと言われています。現在見えているのはほんの一部で、大部分は堤防の下に埋まっています。村人はこの巨石の恵みに感謝して巨石の上部に石をのせて水神碑を建て、護岸の神として水神様の祭は今も続けられています。

  • 緯度:36.63887°
  • 経度:137.28944°
  • 標高:101m

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