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松倉金山跡
松倉金山は、約2000万年前の火山活動によって形成された金鉱脈です。地中の熱水が循環する間に岩石中の微量な金が溶け出し、熱水とともに運搬されます。やがて熱水の温度が下がると、金が沈殿して金鉱脈が形成されるのです。この金山は室町時代の応永年間(1394-1428)に発見され、15世紀以降は椎名氏、江戸時代は前田氏が支配し、宝永年間(1704-1711)まで、約300年の間採掘されました越中七かね山の一つであり、金山の最盛期(1596-1615)には鉱脈から1ヶ月で判金(大判)300枚、500枚(82.5 kgに相当)を運上と記録されています。「加賀百万石」と言われた加賀藩の財源の要は「越中七かね山」でした。富山藩分藩のときにも加賀藩は金山を手放さずにいました。金の採掘で栄えた松倉地区は、最盛期には1000戸もの世帯がありましたが、今は杉の森林になっています。
- 緯度:36.728016°
- 経度:137.477396°
- 標高:627m