飛騨高山の川上(かおれ)岳(だけ)から流れる宮川は富山県に入ると神通川と名を改めます。神通川は、神通峡を流れ下り富山湾へと注ぐ急流河川です。この川に沿う河岸段丘の上に集落や道が作られ、越中国と飛騨国を結ぶ飛騨街道は、古くから人々や荷物が行き交う重要な道となりました。江戸時代になると、飛騨街道では神通川左岸の猪谷地区に富山藩が西猪谷関所、右岸に加賀藩が東猪谷関所を設置し、通行人や荷物の監視などの国境の警備にあたりました。現在は西猪谷関所跡の近くに「猪谷関所館」が建てられ、代々関所番人を務めた橋本家、吉村家が残した古文書や武具・用具とともに西街道を行き交った人や荷物の歴史をパネルやジオラマで紹介しています。

• 緯度：36.47009691378956°
• 経度：137.24049997074317°
• 標高：215m