大岩山日石寺の六本滝を横に130メートル下ると、千巌渓(せんがんけい)と呼ばれる美しい渓谷があります。標高160mにある東西約200mの狭い流域は百滝渓とも称され、風情溢れる数多くの奇岩とその間を流れる滝の水しぶきの美しさに圧倒されます。これらの奇岩は、火山活動がもたらした火山砕屑岩で、日本海拡大の過程で噴出した約1千6百万年前の岩石です。川の流れによって川底や側面が削られ、峡谷や滝が作られました。日陰で多湿なことから、岩々は一面緑の苔やシダ類に覆われ独特の景観を形成しています。ひんやりとした澄んだ空気と四季折々の風情が、訪れた人々の癒しの空間になっています。

• 緯度：36.66287°
• 経度：137.39299°
• 標高：177m