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鳶崩れ跡
立山連峰主稜線西方に位置する鳶山には、かつて大鳶山と小鳶山という二つのピークがありましたが、1858年4月9日(安政5年2月26日)跡津川断層を震源とする推定M7.3~7.6の飛越地震によって、大きく崩壊しました。その大量の土砂は、立山カルデラに流れ込み、常願寺川本流の真川と支流の湯川をせき止めました。この天然ダムは、余震と雪解け水の流れ込みのため決壊し、下流の常願寺川扇状地に大きな被害を与えました。崩壊土砂量は一説に4.1億㎥とも推定され、地震性の山崩れとしては日本の歴史上最大級の規模です。常願寺川ではその後も崩壊土砂の流出が繰り返され、水害が発生したため、立山カルデラでは現在も砂防工事が続けられています。カルデラ内には今も推定2億㎥の土砂が残存しており、その量は常願寺扇状地を厚さ2mでおおうほどの量です。
- 緯度:36.53470603123964°
- 経度:137.5863233469963°
- 標高:2129m