立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン 立山黒部ジオパーク 高低差4000mロマン

みどころ検索

掛畑の貝化石

【1500万年前、日本海がつくられた】  日本列島をつくる地層は、ユーラシア大陸の東の端で発達してきました。およそ2000万年前から大陸の縁が割れて、亀裂が広がり始めました。拡大は1500万年前までのほんの短い期間でした。富山湾もその裂け目の一つです。この裂け目を埋め立ていった地層は八尾層群と呼ばれ、富山県の丘陵地帯に帯状に分布しています。このジオサイトの周辺では、当時の激しい火山活動や海のようすを伝える地層を観察することができます。 【日本海は熱帯の海だった】  裂け目に進入した海水は、熱帯地域の海のような高い温度をしていました。それを明らかにしたのは、八尾層群から産出する貝化石でした。ヒルギシジミ(Geloina)、センニンガイ(Telescopium)、ビカリア(Vicarya)は、熱帯地域の沿岸に分布するマングローブ林の干潟に生息する貝類です。これらの化石は日本各地の同時代の地層からも発見され、北海道まで暖かな海が広がっていたことが明らかになりました。

  • 緯度:36.5527°
  • 経度:137.1585°
  • 標高:140m

関連するみどころ