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東金屋たたら製鉄場跡
たたら製鉄とは、粘土で作った炉に砂鉄と木炭を入れ、ふいご(送風装置)を使って鉄を作る製鉄法で、一般的には中国山地がよく知られています。<br /> 滑川の売薬商が伯耆(ほうきの)国(くに)(鳥取県)を訪れた際に砂鉄から鉄を作っている様子を見かけました。そこで伯耆(ほうき)の職人を雇用し、現在の滑川市から富山市の岩瀬浜にかけて採取された砂鉄を使って製鉄を開始しました。文化4年(1807年)から文化8年までの5年間に鉈、鎌、包丁、小刀などが作られました。しかし、浜砂鉄であったことからあまり上質なものができず、操業は長く続かなかったと言われています。<br /> 昭和48 年(1973年)、圃場整備中に製鉄場の遺構が発見され発掘調査が行われました。地下構造が良好な状態で残り、また操業について記した史料も存在することから、昭和49年(1974年)に滑川市指定文化財(史跡)に指定されました。
- 緯度:36.744988880472576°
- 経度:137.385531828784°
- 標高:52m