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閻魔堂(芦峅閻魔堂の仏像群)

 芦峅寺の閻魔堂は1466年(文正元年)に造営されたとする芦峅寺中宮寺の諸堂の一つです。明治初期の廃仏毀釈では唯一破却を免れたと伝わりますが、その後腐朽し、1928年(昭和3年)にかつての閻魔堂の部材を使用して再建されました。堂内には木造閻魔王坐像(県指定有形民俗文化財)と姥尊像(おんばさま:女性救済の神)などの木彫仏像13群13体が鎮座し、堂の周辺には石仏群が並んでいます。立山が女人禁制の時代、毎年秋の彼岸の中日に、閻魔堂、布橋、姥堂を舞台に、女人救済の法会「布橋灌頂会」が行われました。諸国から集まった女人は、まず閻魔堂(幽界)で懺悔し、布橋を渡って姥堂(浄土界)に向かったのです。この法会は明治期に廃れたものの、1996年(平成8年)に再現され、現代の癒しの儀礼として、3年に1度開催されています。また、姥尊信仰が根付くこの地域では、毎年3月13日に閻魔堂で、姥尊像の衣のお召し替えの行事(県指定無形民俗文化財)も行われています。

  • 緯度:36.58197°
  • 経度:137.39615°
  • 標高:412m

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